THE ANKARA <ジ・アンカラ>
トルコの首都でもあるアンカラはモヘアで親しみのあるアンゴラ山羊と大変縁のある土地になります。
もともとはアンキューラと呼ばれていた土地に、紀元前189年、ローマ帝国に占領され、アンゴラと呼ばれるようになりました。
のちに、トルコ人によってアンカラと呼ばれるようになり、遊牧民によってトルコへ運ばれたアンゴラ山羊はオスマン帝国時代にはすでにアンゴラ山羊の毛=モヘアが特産になるほど繁殖に成功していました。
1554年にカール5世によってモヘアがヨーロッパに輸出されるようになってからはモヘアの持つ光沢感や独特なハリ感が愛され、今の時代まで紡がれています。
夏は暑くカラッとし、冬は雪が積もるほど寒くなる気温差の激しい乾いた大地で、強く生きてきたアンゴラ山羊を別名、アンカラと呼び、このジ・アンカラと名付けたコレクションはダグデールブラザーズ社・ベイトマンオグデン社の英国老舗マーチャントのモヘアシリーズでまとめました。
ブリティッシュモヘア
ウール60%(Super 120‘s)
3Ply wool サマーキッドモヘア40%
230/240
英国老舗マーチャント、ダグデールブラザーズ社にて銀座サワモト別注オーダーでモヘア混スーツ生地を作りました。
経糸はSuper 120’s ウールを通常の2プライではなく3プライを使用し、緯糸はサマーキッドモヘアの単糸。
経糸で3プライの糸を使用することで、糸に強度を持たせ、ボディをしっかりさせながら、緯糸のサマーキッドモヘアで涼しげで上品な光沢感のある仕上がりになりました。
以前のモヘア混の生地が持つ独特なざらっとした素材感に比べると、さらりとした肌なじみの良い素材感はスーツだけではなく、紺ブレのようなジャケットだけでも、女性の方には上品なセレモニーワンピースにもおすすめです。
ケープブリーズ
ウール70%(Super 100‘s)
サマーキッドモヘア30%
240g
ダグデールブラザーズ社のラグジュアリーイングリッシュモヘアコレクションからシャドーストライプ4色を抜粋。
英国メーカーの服地では珍しいライトウェイトで作られており、軽やかな触りの仕上がりが特徴。
ケープブリーズ=岬に吹くそよ風と名付けたように、ほかには見られない英国製のモヘア混紡生地。
ベイトマン
ウール70% キッドモヘア30%
240g
ベイトマンオグデン社のモヘアコレクションの中から無地6色を抜粋。
こちらも比較的ライトウェイトになり、ダグデールブラザーズ社・ケープブリーズに比べると触りは少し跳ね返ってくる強さがあります。
サマーキッドモヘアの繊細な柔らかさに比べ、力強さのあるハリがあり、それでもまだしなやかさも兼ね備えています。
セレモニーウェアとして上品な光沢をお楽しみいただけます。