2024AWの銀座サワモトシーズンテーマは、循環を意味するサーキュレーションです。
循環型社会には、捨てるものを減らして利用価値の高いものに作りかえるということが目標に含まれています。
この様な循環は洋服にとっても今後一層重要になってくるのではないでしょうか。
つまり、次々と新しいものを作っては廃れるという流行の追いかけっこをするよりも、
小さな変化を繰り返しより洗練されたスタイルを確立していく。
2024AWはそのようなニュートラルな商品を展開いたします。
なぜなら、“元に戻る”と言う意味の(セーニョ)を生地耳に付けたドーメル・フィガロのように、
中庸で良いものには必ず戻って来たくなるものだからです。
スーツコレクションより、
ダグデールブラザーズに別注したスンマ・クム・ラウデは英国の伝統に立ち返る糸番手の糸を使用し、
伝統的なミディアムウェイトに織り上げていますが、非常に希少性の高いスーパー130‘s相当の
原毛を使用することで、今までにない驚きの柔らかさを持つ生地に仕上がっています。
弊社でも定番のドーメル・アマデウス365は色柄を増やすことで新たな魅力にお気づきいただけるでしょう。
ロロ・ピアーナからはウィンタータスマニアンの後継コレクションであるウィンターオーストラリスを
チョイスしました。ロロ・ピアーナの技術に裏打ちされたコレクションは、
同クオリティーながら素材を変えることで新たな魅力が生まれます。
ジャケットコレクションより、
イートーマスとフェルラからアルパカとリネンの混成した珍しいシリーズを
それぞれセレクトしました。どちらも伝統的な素材ですが、真逆の特性を持つ両素材を混紡するという、
新しいアイディアによって誕生した服地です。どちらのコレクションに関しても
見事な親和性を表し、現代的で洗練された生地に仕上がっています。
カルロ・バルベラは4種類の素材の特徴を活かすことで、伝統のパターンに新鮮味をもたらしています。
リニューアルしたプレーンとコットンのコレクションより、
プレーンからは服地の業界をリードするドーメルが新しい世代に向けて発信する
ミレニアルをセレクトしました。
コットンコレクションには希少な技術を駆使したメイドインジャパンの糸染めコットン地が編入されます。
長いコットンギャバジンの歴史の中で様々な織元の試行錯誤を経て日本に誕生した服地は、
まさに洗練された傑作と言えるでしょう。