super 150’s ウールを使用した＜トライアンフ・ツイル＞は、最上級のメリノ原毛を2/94番手に紡いだ糸で織り上げたカシミヤのような柔らかさを持つ服地です。
このトライアンフ・ツイルは、伝統的な2/2ツイルではなく3/3ツイルで織り上げています。
3/3ツイルの服地は市場でもなかなか見られません。
それは原毛・製織・フィニッシングのバランスが取れて生まれる組成になります。
通常のツイルに比べると畝の幅と高さがあることから、畝自体がはっきりとした印象になります。
それは原毛が細いことで実現できる組成でもあり、しっかりとしたウェイトがありながらもストレッチ性やしわの回復性はすばらしく、また美しいドレープとぜいたくなハンドリングも魅力です。
この糸の構成だからこそ表情豊かに表現できる服地です。
今回は前回のＫＫフィニッシュに加えDULLフィニッシュと２種類のフィニッシングを英国にある唯一のフィニッシャー、WT.Johnsonにお願いしました。
KKフィニッシュはWT.Johnsonの代表格でもあるフィニッシングになり、VVフィニッシュをより柔らかく光沢のある仕上げになります。
DULLフィニッシュはDULL＝鈍いという名の通り、光沢を抑え素材そのものの風合いを生かしたフィニッシングになります。
艶やかで滑らかな風合いはＫＫフィニッシュを、柔らかくふっくらとした風合いはＤＵＬＬフィニッシュと同じ素材の仕上げを変えるだけでまるで違う生地のようになります。
フィニッシングによって変わる生地の無限大さを感じていただけるかと思います。
ＴＲＩＵＭＰＨ＝勝利、征服を意味する名前を付けられたトライアンフ・ツイルは弊社と長年付き合いのある生地業界の重鎮、ゴードン・ケイ氏によって名付けられました。
勝利という名前にふさわしくこだわって作られたこのトライアンフ・ツイルは他に見られない希少性の高い素材の一つになります。